PNFを用いた整体・ストレッチの仕組みと効果


 

ガイアへのお問合せの中には「PNF療法やPNFストレッチに興味がある」という声が多く寄せられます。


そこで、PNF療法を取り入れた整体やストレッチについて、改めてご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

PNF療法とは「固有受容性神経筋促通法」という、抹消神経から中枢神経に対して “運動の刺激” を働きかけるリハビリ手法の一つです。

 

 

私たちの身体や手足は、脳からの「動け」という指令を受け、その指令が神経によって筋肉に伝えられることで運動が可能になります。

 

 

しかし、実はその逆の指令もあるのです!

 

 

固有受容器というのは、筋肉や関節包、腱や靭帯などに存在し、筋肉や関節周囲の各器官の状態(位置や向きなど)や、外部からの圧力や触覚・温覚・痛覚などの刺激を感じとり、脳(中枢神経)に知らせる働きを持っていて、その知らせを受けた脳(中枢神経)が、本人の意思とは関係なく反射的に運動を行わせることができるのです。

 

 

よくある例えで言いますと、熱いものに触ってしまった時にとっさに手を引く行為や、居眠りをしていて、こっくりこっくりと頭が下がっていった時に、反射的に頭の位置が戻ったりしますよね?

 

そういった時には、本人の意識や意思は反映されていません。

 


このように、抹消器官からの刺激が脳(中枢神経)にフィードバックされる仕組みを利用して、筋肉や関節の働きを高めようというのがPNF療法です。

 

 

PNF療法は、元々は脳神経疾患などで神経が損傷され、筋肉の運動機能が低下してしまった患者さんに用いられるリハビリ手法でしたが、筋肉や関節の運動機能の改善・向上の効果が得られるため、スポーツストレッチなどに応用されるようになってきました。

 

 

そして、固有受容器が筋肉への抵抗運動や他動的伸長、関節への牽引などに反応することから、パートナーの補助によりこれらの刺激をストレッチに組み込んだものが、PNFストレッチと呼ばれています。

 

 

少し回りくどい言い方になってしまいましたが、つまりPNFのストレッチは、ただ伸ばすだけなく、関節を動かしたり、筋肉に力を入れてみたりなど…、運動要素を盛り込んだストレッチなのです!

 

このように、筋肉が自らの機能を回復しようとする作用が、多彩な効果が得られる所以です!

 

 

PNF療法を取り入れた手技は、スポーツや運動機能の向上ばかりではなく、固まりやすい股関節や、肩甲骨周辺の動きや柔軟性を高めるのにも最適です。

 

 

また筋肉と関節のバランスが整いますので、身体の均整がとれてスタイルUPにも効果的です。